当院ではスギ花粉症に対して、舌下免疫療法を行っています。
舌下免疫療法とは、少量のスギ花粉抽出物を服用することで体を慣らし、スギ花粉によるアレルギー症状を和らげていく治療法です。
当院では6歳以上から治療可能で、治療開始時期はスギ花粉が飛散していない６月から１２月です。
治療前にスギ花粉症の確定診断のために採血検査を行います。
シダキュアというお薬を最初の1週間は2,000JAU錠を、2週目以降は5,000JAU錠を1日1回1錠服用します。少量とはいえアレルギーの原因となる物質を服用するため、初回は院内で内服して頂いて安全性を確認します。服薬量を増やしても安全性が確認できたら、月に1回の通院を継続します。
舌下免疫療法の有効率は、「非常に有効」40％　「ある程度有効」40％で計80％は有効と考えられています。しかし、10～20％の方には効果が少ないのも事実です。
治療は3～5年間継続することが推奨されています。3～5年間継続するとその後も７～8年程効果が持続すると報告されています。
舌下免疫療法は長く継続することで効果が現れる治療法です。当院で昨年開始した患者さんからは、今年の春は例年に比べたら少し楽だったという意見を頂いています。

毎年スギ花粉症で困っておられる方はお気軽にご相談ください。

院長　野村尚弘