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愛知県小牧市中央5丁目366番地

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海外製サプリメントに注意が必要です。

当院は栄養療法を取り入れていることもあり、サプリメントの相談を受けることがあります。
サプリメントによるメガビタミン療法に関する本も出版されており、みなさん非常に勉強されており予防医学への関心の高さが伺えます。
インターネットの普及により、簡単に海外製サプリメントを輸入できるようなりました。
しかし、海外サプリメントは日本の食品衛生法で販売が禁止されている成分が入っていたり、医薬品成分が含まれていることもあり厚生労働省も注意を呼び掛けています。
当院でも、体調不良を訴えて来院される方の中に海外製のサプリメントを長期に摂取しているケースがあります。
最も注意が必要なサプリメントに、フェロケル(アミノ酸キレート鉄)があります。
フェロケルは、鉄剤の非ヘム鉄や国産サプリメントのヘム鉄とは別の経路で小腸から吸収され、貯蔵鉄の指標であるフェリチンが上昇しやすいとされており、漫然と摂取しているとフェリチン値が異常に上昇することがあります。当院でもフェロケルを数か月から数年摂取していた方々でフェリチン値が1000近くまで異常上昇したケースを数例経験しています。
フェリチンの急激な上昇は鉄過剰による炎症反応の可能性があり、摂取を中止して数か月経ってもなかなか低下しません。
最近は小児の鉄不足も注目されているため、フェロケルを数か月飲まれていたお子さんのフェリチン値が1000を超える値になったケースも聞いています。
まれではあっても、こういう症例を経験すると海外製サプリメントはお勧めできません。
健康のために摂取するサプリメントこそ、無農薬野菜や有機野菜を購入するのと同じように製造過程の確かな国産の製品をお勧めします。

のむら内科外科ファミリークリニック
院長 野村尚弘