新型コロナウイルスの感染拡大が収まる気配がありません。
4月25日(土)に予定していました健康講座「花粉症・感染症・がん予防まで ビタミンDのすごいチカラ!」は新型コロナウイルス感染拡大防止のために中止としました。
予約して頂いていた方からは「ビタミンDに関心がありとても楽しみにしていたので残念、でもこの状況では仕方がないね」というお言葉を頂きました。
コロナウイルス感染が落ち着いたら健康講座を再開しますが、それまではこのブログを通じて情報を発信していこうと思います。
日本内分泌学会の「ビタミンD不足・欠乏判定指針」では、血中ビタミンD濃度(血清25(OH)D3濃度)が、30ng/ml以上➡充足 20以上30ng/ml未満➡不足 20ng/ml未満➡欠乏としています。そして30ng/ml未満で骨折や転倒のリスク、20ng/ml未満で「くる病」や「骨軟化症」のリスクが上昇するとしています。
近年、日本でも小児の「くる病」が増加しているとの報告があります。
くる病とは、骨が発育する小児期にビタミンDの不足のため骨にカルシウムが沈着せず骨が柔らかくなってしまい、下肢がO脚のようになる病気です。
ビタミンDの非常に少ない母乳だけによる栄養、離乳食の遅れ、日光を極端に避ける生活などが原因と考えられています。
日本の基準は上記のように30ng/ml以上ですが、ビタミンD不足の影響は骨だけではなく感染症、アレルギー、心臓疾患、がんなど多岐にわたっており、米国先端医療学会(ACAM)では50~80ng/mlを目標としています。
次回は当院での血中ビタミンD濃度の集計なども含めてお話しようと思います。
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