25(OH)ビタミンD濃度 ng/ml |
男性 |
女性 |
20未満(欠乏) |
4名 |
15名 |
20~30未満(不足) |
2名 |
5名 |
30以上(充足) |
1名 |
1名 |
緊急事態宣言が解除されましたが、第2波の恐れもあり引き続き厳重な予防策が大切です。
「国際オーソモレキュラー学会」会長の柳澤厚生先生も言われているのが、感染症予防には十分な栄養素の補給が大切で、特にビタミンC、ビタミンD、亜鉛は必須の栄養素です。
なかでもビタミンDは、感染症のほかにアレルギー、がん、高血圧、糖尿病、認知症、骨粗鬆症、不妊症などとも関連が示されており、免疫力強化に非常に大切な栄養素です。
しかし現代人は紫外線を避ける生活習慣もあり、ビタミンD不足が問題になっています。
ビタミンDの過不足を測定するには、採血で25(OH)ビタミンD濃度を測定します。濃度が30ng/ml以上が充足、20~30ng/mlが不足、20ng/ml未満は欠乏と診断されます。
当院では開院以来、30名ほどの方のビタミンD濃度を測定し、集計した結果が上の通りです。
驚くことに男性も女性もビタミンD欠乏の方の割合が最も多かったのです。
充足していた人は日常的にビタミンDのサプリメントを摂取していた人なので、通常の食生活ではビタミンDが不足してしまうことがわかりました。
米国先端医療学会は健康維持と病気の予防のためには、ビタミンD濃度を50~80ng/mlに保つことを推奨しています。日光浴の少ない現代人が食事だけでこの濃度に達するには、いくらきくらげや干しシイタケを食べても到底達しないと思われます。風邪に罹りやすい方やアレルギー症状のある方、積極的に感染症を予防して健康を維持していきたい方にはビタミンDをサプリメントで一日に2000~5000国際単位摂取することをお勧めしています。